私の好きな米坂線



山形県の米沢駅と新潟県の坂町駅を結ぶ、延長90.7kmのローカル線「米坂線」。
ここは本州最後の9600型蒸気機関車が活躍した路線として有名ですが、また風光明媚な沿線風景でも知られていました。
そして、そこは私にとっては鉄道趣味の最初の1ページを飾った思い出の地。

写真 1


  

  

  

  

雪晴れの日。
雪山をバックに、軽い足取りで9600が姿を現しました。
雪深い処なので、思い切って低い姿勢でカメラを構えてみました。
この付近には当時でも人家はほとんど無く、列車交換のための駅の様でしたが、現在はその駅も廃止されてしまいました。


1972.03.05 越後金丸−玉川口にて


写真 2


この69652は、米坂線のSLが廃止される1〜2ヶ月前に、酒田機関区から移動してきた機関車です。
化粧煙突のきれいなスタイルに、か細い3室の汽笛が米坂線では物珍しく、また終焉近くに転属してくる機関車が有るなどとは思ってもいなかった為、この機関車を初めて見た時は大変驚きました。

1972.02.11 羽前小松−中郡にて


写真 3


羽前沼沢駅を発車する7160列車です。上り列車は、宇津峠越えを控えているため思い切り煙を吐き、力一杯の加速をして行くのが常でした。
米坂線沿線は紅葉が美しく、秋の鉄道風景と言うと只見線などと並んで、良く雑誌に紹介されます。有名なのは、小国以西の荒川に沿った赤芝峡や荒川峡ですが、宇津峠のあたりもきれいな紅葉が見られるので、私は好きでした。
写真の羽前沼沢駅も、裏山の木々が色づき始めました。

1971.11.03 羽前沼沢駅にて


写真 4


坂町発の上り一番列車です。この日は雪であまり早く歩けず、宇津峠の手前で列車を迎える事になりました。

1972.01.03 羽前沼沢−手ノ子にて


写真 5


「写真4」と同じ日とは思えないようなお天気ですが、午後の上り列車の車中からです。きついカーブで機関車が大きく見えるたびに、こんな写真を撮っていました。
米坂線の客車列車では、なぜか中間に「オハユニ」等が連結される事が多く有りました。

1972.01.03 羽前沼沢−手ノ子にて


[次へ]
[戻る]
[メール]