あべくまの乗っ撮り絵日記
☆平成16年5月23日 ( 日曜日 )
一昨年から運転された、磐越東線の旧型客車の臨時列車が大変好評で、今年はとうとうDL牽引に続いてSLも運転される事になりました。
牽引機がC11と聞いて一瞬ギョッとしましたが、いわきにはターンテーブルが無いので、仕方ないかなぁと納得しました。
勾配的にはいわき発の下り列車が狙い目ですが、夏井川渓谷沿いの道は狭くて走りたくないので(だからDL牽引の時は、川前から東には行きませんでした)、今回はどうしようかと悩んでいました。
幸いいわき市在住のFさんの車に便乗させてもらえる事になり、土地勘が無くても何とか撮影する目途が立ちました。
まずは前回同様、郡山東IC付近から始めました。
通過30分程前、場所はインターから約5分の陸橋の上です。
既に多くの人がカメラを構えていましたが、DL牽引の時と違うのは鉄以外の人もけっこう多く見受けられた事です。
列車までまだ間が有るので、皆さん余裕で場所決めやアングルの確認をしています。
そして、C11がやって来ました。煙が高く吹き上がりました。
舞木−三春にて
列車通過後は即撤収して国道288号線に乗り、Fさんとの待ち合わせ場所へ急ぎました。幸いすぐにFさんと会えたので、車を乗り換えて追っ駆けの体勢に入りましたが、追っ駆け組の大勢は既に先に行ってしまった後の様で、比較的道は空いていました。
船引駅で停車中に先行しましたが、道と線路が並走していてなかなか良い所が見つからず磐城常葉駅の先まで行ってしまいました。
とりあえず選んだ場所は平坦線なので、絶気、高速運転と予想して、流し撮りの準備をしました。
まずは先行の普通列車で予行演習です。
728D 磐城常葉−大越にて
さて、待つほども無く本番のC11がやって来ましたが、なんと白煙を吐いて力行中。おまけに遅い(泣)!
磐城常葉−大越にて
気を取り直して追いかけます。
大越の先の道端にちょっとした小山があったので、ここで構えました。
ここは力行ながら、かなりの高速で通過しました。
大越−菅谷にて
流れに乗って走っているうちに、神俣駅を通り過ぎましたが、いつの間にかまた列車に先行していました。
針湯温泉の辺りでまたもカメラを構えました。
バックには特異な形の山と林。手前には田んぼが綺麗だったので、絶気でも良いと思っていました。
神俣−小野新町にて
小野新町が近づくと車も多くなり、なかなか進まなくなりました。
観光名所「リカちゃんキャッスル」への車と、SL追っ駆けの車がかち合ったからでしょう。結局小野新町駅発車の為、踏切に引っ掛かって車の中から見送る事になりました。薄曇りで気温も上がり、音は大きいけれど煙はあまり見えませんでした。
この先は道は狭くなってカーブが多くなり、踏切も増えておいそれとは追い付けなくなってしまいました。
何とか川前駅の停車中に先行しましたが、これまでのお天気とは打って変わってどんよりと曇り、今にも降りそうなお天気になってしまいました。
どうせ下り勾配で煙は期待できないし、道が狭くて車も止められないので、どんどん先に進んでいったら、とうとう小川郷駅を過ぎてしまいました。
さすがにここまで来ると道も広くなり、沿線にも田んぼが広がるようになりました。
小川郷−赤井にて
昼食後、返しの列車はどこで撮るか迷いましたが、早めに決めないとカメラをセットする所が無くなりそうで、小川郷−江田のトンネル出口俯瞰に決めました。
待っているうちにだんだん暗くなり、雨もパラついて来ました。
トンネル出口に踏切があるため、その辺りでカメラを構える人もいて、ちょっと画面がうるさくなりました。
小川郷−江田にて
鉄渋滞の中、ゆっくり進むと列車は江田駅に止まっていました。
時刻表では通過になっていたはずですが、臨時停車でしょうか?
予想外の停車で時間が稼げて、先行する事が出来ました。
川前−夏井では、以前DD51の旧客臨時を撮った場所にまだ駐車スペースが有ったので、急遽そこに止めました。
定刻を少し過ぎた頃、川前駅の方向に煙が立ち昇りました。
川前−夏井にて
C11は小さい身体で力一杯走ってきました。後ろでDE10も頑張って押していました。
試運転初日はこの補機が無かったから、さぞ大変だったでしょうね。
川前−夏井にて
崩れ始めたお天気はどんどん悪くなり、暗くなって雨も強くなってきました。
この先は、走っても走ってもなかなか追いつかず、結局船引駅の発車にかろうじて間に合うことが出来ました。
船引駅では強くなった雨にもかかわらず、大勢の人が発車を見送っていました。
SLの人気の高さを実感しました。
秋にもまた運転の計画が有ると聞いていますが、今から楽しみです。
しかし、ここはもともとD60や9600が走っていた線区ですから、出来る事なら大型蒸気機関車の走りを見たいものだと思いました。
[戻る]
[メール]